2014年8月7日木曜日

よこはま発達クリニック 2014年夏のセミナーに参加して

8/1(金)に行われた、よこはま発達クリニック主催のセミナー「自閉症スペクトラムの理解と支援」に参加させていただきました。今回の研修では、午前中「自閉症スペクトラムの理解―クリニックで行う支援と最近の動向」と題し、自閉症スペクトラム(ASD)の障害特性や診断について講演が行われました。午後の「自立した生活に向けて~構造化のアイデアと実践例~」では、自閉症児者に対する構造化の支援について具体例を通して学ぶことが出来ました。さらに、会場入り口では構造化支援に便利なグッズの販売も行われていました。

構造化支援グッズ例 失敗しないぬり絵
構造化支援グッズ例 今の気持ちは?
午前の講演の中で特に印象に残ったことは、ASDの人が持つ不安感とは例えるなら、我々が見知らぬ異国に1人で置いていかれたような感覚であり、言葉も文化も目に見えるあらゆるものが理解不能の中での孤独感に近いということでした。午後の講演の中では、構造化の支援というと自閉症に関わる特別なものという感覚があるが、我々は普段から構造化された社会の中で生きているということに気付かされました。自動車を運転するとき、信号機の赤は止まれ、青は進め(色のマッチング)や車線により進路がキープできる(範囲の指定)など当たり前のように思うが、交通が構造化されていなければ事故が多発してしまうだろうし、不安で自動車の運転自体できなくなってしまうと思います。自閉症の方は我々より構造化の範囲を少し広げる必要があるだけだと強く思いました。

 私が担当する2ユニットは自閉症の入居者が多く、今回の研修で構造化に対する理解を深めることが出来たのはとても意義があると思います。今後はさらに構造化を積極的に取り入れ、いずれは皆様の地域での暮らしの実現も視野に入れ支援を行っていきたいと思います。





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